ダイナエアーのリキッドデシカント
ダイナエアーのリキッドデシカントのコアとなるのが液体調湿剤(調湿液)です。 この調湿液は、温度と濃度を変えることで接触する空気の温度と湿度を自由にコントロールすることができます。 空気と調湿液を十分に接触させる気液接触部(三流体熱交換器)によって、目標の温湿度で給気します。
加湿を行う場合には、温水と補給水を供給して、それらの流量を制御することで給気の温度と湿度を自在にコントロールします。
※45℃程度の温水で夏季の外気に相当する29℃ 65%までの加湿が可能です。
三流体熱交換器の運転イメージ
除湿運転では、処理機で空気中の水分を吸収しながら温調し、再生機で吸収した水分を放出しています。
冷水は処理機で、温水は再生機でその流量の制御によって調湿液の適正な温度と濃度をコントロールしています。
リキッドデシカントの最大の特長は、より高い冷水温度とより低い温水温度で強力な除湿・加湿を行えることです。除湿においての熱源は、5~25℃の冷水と45~60℃の温水、加湿においては40℃程度の温水であれば十分です。
このように低位熱が活用できることで、リキッドデシカントは自然熱や従来捨てていた低い温度の排温水の活用や、井水、河川水、地中熱、LNG冷熱等の未利用エネルギーを活用し、化石燃料の使用を抑制してCO2排出量の大幅削減を実現することができます。
例えば、冷熱源を井水・温熱源を排温水とした場合、年間を通じて化石燃料はほぼ使用せず除加湿が可能となりますので、「CO2排出量を極限まで抑える環境配慮型空調システム」を構築することができます。
排温水の活用だけでなく、蒸気ボイラーからヒートポンプへの転換、冷水チラーの通常より高い温度帯による高い効率での運転などが可能となり、熱源設備の効率化が図れます。
熱源のダウンサイジングの手法
省エネルギー
CO2排出量の大幅削減
リキッドデシカントモジュールは加湿ユニットとしてエアハンドリングユニットやチャンバーボックスなどへ組み込んでご使用いただくことが可能です。
使用例:チャンバーボックス
例1)
温湿度条件の異なる複数のクリーンルームに1台の外調機で湿度管理を行う場合
例2)
生産装置へ調湿空気を供給する
使用例:エアハンドリングユニットとの組み合わせ
上図のように、モジュール化したリキッドデシカントをエアハンドリングユニット(AHU)へ組み込みが可能です。
様々な設計条件に合わせてAHU内のコイルとモジュールを自由に組み合わせることができます。
AHUに高度な除加湿機能を付加することが可能となります。