SOLVING 05

外気処理にかかるエネルギー消費量を引き下げたい(除湿)

外気処理にかかるエネルギー消費量を引き下げたい(除湿)

一般的な外気処理システムにおけるエネルギーの大量消費

外気を(例)20℃50%で室内に供給するため、多くの施設ではブラインチラーを使用しています。
50%の湿度にするためまずはブラインチラーで外気を10℃まで冷却し除湿した後、蒸気等で20℃まで加熱し、20℃50%の環境を作り出しています。
この20℃から10℃までの冷却及びその後の10℃から20℃への加熱分がエネルギーの無駄になっています。
また、ブラインチラーは低温送水のため効率が低く、必要な冷水温度帯を引き上げられると空冷ヒートポンプチラー等高効率の熱源機を使うことができ、大幅な省エネが実現できます。

現行空調システムの問題点

ブラインチラーの効率

冷水
温度
COP
(効率)
15℃
12
10
7
5 2.9
0 2.4
-5 2.1

空冷ヒートポンプチラーの効率

冷水
温度
COP
(効率)
15℃ 5.1
12 4.4
10 4.2
7 3.7
5 3.5
0
-5

※効率は代表的な値として記載

未利用エネルギーの活用

エネルギー消費量を下げるためには未利用エネルギーの活用が効果的。冷熱源として井戸水、温熱減として排温水等の積極的な活用が求められています。

産業分野の排熱実態

単位:TJ/年

パルプ
製紙
食料品 繊維 化学 石油
石炭
窯業
土石製品
鉄鋼 非鉄
金属
排ガス熱量 99℃未満 1,434 905 347 4,759 0 3,928 0 331
24,806 20,292 7,590 98,377 44,889 43,152 104,474 16,036
合計(A) 26,240 21,197 7,937 103,136 44,889 47,080 104,474 16,367
排ガス熱量割合(A/B) 6% 12% 8% 11% 13% 23%
投入熱量(B) 468,149 180,312 99,802 913,659 353,186 70,445
温水排熱量(C) 25,088 10,223 7,025 287,165 76,379 16,893 194,937 19,340
機械 電気
機械
輸送
機械
ガス
熱供給
電力 清掃 その他
製造機
合計
排ガス熱量 99℃未満 137 1,002 554 58 49,242 0 921 63,617
4,474 5,619 12,094 5,621 211,379 57,942 22,842 679,589
合計(A) 4,611 6,621 12,648 5,679 260,621 57,942 23,763 743,206
排ガス熱量割合(A/B) 16% 13% 18% 9% 4% 15% 14% 8%
投入熱量(B) 29,219 51,612 71,082 62,687 6,244,853 374,028 172,820 9,091,854
温水排熱量(C) 2,047 13,396 37,351 2,016,973 0 4,364 2,711,183

2019年3月
未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合技術開発センター
「産業分野の排熱実態調査報告書」より抜粋

リキッドデシカント空調機なら

リキッドデシカント空調機であれば、 高効率な空冷ヒートポンプエアコンや再生熱源としての排温水利用により、理想の省エネラインに沿い外気を(例)20℃50%に冷却除湿し生産に不可欠な空気環境を大幅な省エネにてご提供できます。

*エネルギー消費量試算前提
外気 風量:10,000m3/h
温湿度:夏 35℃50%

CONTACTお問い合わせ

TEL 03-3294-45669:30~18:30(土・日・祝日は除く)