SOLVING 02
施設の利用率を高水準に維持する医療介護施設における利用率と収益について
施設種類 | 平均利用率 | 利用率1%当りの収益 (通所は1人当たり) |
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特別養護老人ホーム(従来型) | 94.8% | 433万円 / 年(100床) |
特別養護老人ホーム(ユニット型) | 94.4% | 503万円 / 年(100床) |
介護老人保健施設(入所) | 93.3% | 489万円 / 年(100床) |
介護老人保健施設(通所) | 64.5% | 269万円 / 年(250日) |
一般病院(療養病床有)) | 81.6% | 1,722万円 / 年(150床) |
出典:(独)福祉医療機構「経営分析参考指標(平成28年度決算分)」
平成28年決算分の福祉医療機構の「医療介護施設における利用率と収益について」によれば、全国の特別養護老人ホームの平均利用率は従来型、ユニット型ともに94%程度になります。
また100床規模では年間利用率1%の増減で従来型では433万円、ユニット型では503万円の収益の差が出ることが見て取れます。
出典:(独)福祉医療機構「2019年度『特別養護老人ホームの入所状況に関する調査』の結果について
上のグラフは2019年に福祉医療機構が行った「特別養護老人ホームの入居状況の調査」の結果で、利用率が低下した理由としてもっとも考えられるものを示しています。
一番多い理由は「入院者の増加」になっており、全体の24.4%を占めます。
感染症の発症等により入居者が入院を余儀なくされ空床になってしまうこと、また施設内での感染症の蔓延により同時運営するデイサービスの閉鎖を余儀なくされてしまうことなどが利用率の低下の最大のものと考えられます。
リキッドデシカント空調機は年間を通じて施設内を適切な湿度に維持することができますので、夏の熱中症対策、冬の感染症リスク抑制には非常に役立ちます。
利用率維持の観点から、これらのリスクを低減することが重要と思われます。